日曜日, 4月 30, 2006

恐るべしフェロモン

家の換気扇は、フード型だ。
吸い込んだ空気は、狭いダクトを通って部屋の外に排出される。
部屋側の広い吸引口には、目の粗い網の代わりに、薄いスポンジ状のフィルターを入れている。

今日、その中から、羽音が聞こえた。外から虫が入り込んだらしい。
フィルターの目が細かいので、もちろんこちら側には入れない。
しばらく、中で動き回っている様子だ。

最初はハエだと思った。
換気扇を回して、外に吸い出そうとした。しかしうまく出てくれない。

しばらくして窓から外を見て驚いた。

何十匹もの蜂が、換気扇の入り口めがけて突進している。
排出する風にあおられて吹き飛ばされるが、そのたびに執拗に狂ったように戻ってくる。これは何だ?

そこで、はたと気がついた。

換気扇の中に閉じ込められているのは蜂なのだ。
そして、パニックに陥ったその蜂は警告フェロモンを出しているのだと。

外の蜂たちは、仲間を救出しよう、あるいは敵を撃退しようとダクトに突進してくるのだろう。

換気扇を回したことで、フェロモンが飛散していることは想像に難くない。しかし、この数はどうだろう。
部屋は地上数十メートルのマンションの上層、周りに蜂の巣などはない。

どこからこれらの蜂がやってきたのか、不思議だ。
これほどの数を引き寄せるとは。
昆虫フェロモンは、それほどに強力なものなのか。信じられない。

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