日曜日, 4月 30, 2006

恐るべしフェロモン

家の換気扇は、フード型だ。
吸い込んだ空気は、狭いダクトを通って部屋の外に排出される。
部屋側の広い吸引口には、目の粗い網の代わりに、薄いスポンジ状のフィルターを入れている。

今日、その中から、羽音が聞こえた。外から虫が入り込んだらしい。
フィルターの目が細かいので、もちろんこちら側には入れない。
しばらく、中で動き回っている様子だ。

最初はハエだと思った。
換気扇を回して、外に吸い出そうとした。しかしうまく出てくれない。

しばらくして窓から外を見て驚いた。

何十匹もの蜂が、換気扇の入り口めがけて突進している。
排出する風にあおられて吹き飛ばされるが、そのたびに執拗に狂ったように戻ってくる。これは何だ?

そこで、はたと気がついた。

換気扇の中に閉じ込められているのは蜂なのだ。
そして、パニックに陥ったその蜂は警告フェロモンを出しているのだと。

外の蜂たちは、仲間を救出しよう、あるいは敵を撃退しようとダクトに突進してくるのだろう。

換気扇を回したことで、フェロモンが飛散していることは想像に難くない。しかし、この数はどうだろう。
部屋は地上数十メートルのマンションの上層、周りに蜂の巣などはない。

どこからこれらの蜂がやってきたのか、不思議だ。
これほどの数を引き寄せるとは。
昆虫フェロモンは、それほどに強力なものなのか。信じられない。

火曜日, 4月 25, 2006

響きの良さとは何か?

オーケストラの響きは、音律だ。
平均律のオーケストラは響きが悪い。響きの悪さは、音楽のつまらなさに直結する。ベルリンフィルは、この典型。

チェリビダッケは、音の響きを最大限に求めた。「互いの音をよく聞きあうように」
そして、音がきちんと響くよう遅めのテンポを使った。

もちろん、彼の音楽は、単なる響きだけではない。その本質は響きのずっと先にある。

しかし、その麻薬的な響きの魅力が、彼の音楽を間然とさせない。

吉田秀和は、彼の音楽を「響きに淫する」と評したそうだ。
響きに淫して結構。響きのよくないつまらない音楽に付き合うのは真っ平だ。

Arginiのモーツァルト交響曲全集

許光俊が「不思議な」とコメントしたCD。驚くばかりの廉価版。

全然音がそろっていないのに、響きが良い。信じられない。

iPODシャッフルはやはり音が良い

iPODシャッフル+LameのQualityオプション0でエンコードした320bpsのMP3。全く不満がない。いい音だ。

ちなみに、イアフォンは、Etymotic ResearchのER4S。これがいい音のポイントだ。

許光俊という人

許光俊は信頼できる音楽評論家だ。理由は以下の通り
  • 音楽の専門家ではない。従って、「この音楽の正しい様式を伝える演奏は?」などという専門的な知識に基づいてCDを勧めたりしない。
  • 演奏家ではない。演奏する立場から「この演奏はすばらしい。」というだけの理由で勧めたりしない。
  • 耳がよい。響きの美しさがわかる人である。
  • 音楽以外に大事なものがある。従って、その大事なものをさしおいても聞きたくなるものを推薦している。

彼が勧めるCDは聞いて心地よく、何かしら訴えるものがある。無心に聴く音楽として、必ずある一定以上のレベルを確保している。